『最近なんかおかしい…』それ、男性更年期のサインかもしれません
ここ最近、「なんだか疲れやすい」「やる気が出ない」「朝がスッキリしない」
…そんな漠然とした不調を感じていませんか?
健康診断では特に異常はないけれど、以前の自分とは明らかに違う。
その体からのサイン、もしかしたら男性ホルモン「テストステロン」の減少による
男性更年期障害(LOH症候群)かもしれません。
女性の更年期と違い、男性のホルモン低下はゆっくりと進むため、自分では気づきにくいのが特徴です。
下の図を見てみてください。
ピンク色の女性ホルモンは閉経前後に急激に低下するのに対し、青色の男性ホルモンは緩やかに低下しているのがわかります。

男性更年期と気づかずに放置したり、「年のせい」「気合が足りない」と見過ごしていると、心身の不調が悪化したり、生活習慣病のリスクが高まったりすることも。
この記事では、「もしかして自分も?」と感じているあなたのために、
男性更年期の症状、原因、診断、そして最新の治療法や自分でできる対策まで、専門的な研究結果 を交えながら、わかりやすく解説します。
- 男性更年期(LOH症候群)とは何か?
- 具体的な症状とそのチェック方法
- なぜテストステロンは減るのか? 最新の研究からわかる原因
- 放置するとどうなる? 心身への影響
- 病院での検査・診断の流れ
- 最新の治療法(テストステロン補充療法など)
- 自分でできる生活習慣改善のポイント
この記事を読めば、男性更年期に対する正しい知識が身につき、具体的な対策を始めるための一歩を踏み出せるはずです。
そもそも男性更年期(LOH症候群)って何?
男性更年期障害(LOH症候群:Late-Onset Hypogonadism)とは、主に加齢によって男性ホルモンである「テストステロン」の分泌量が低下し、それによって心や体にさまざまな不調が現れる状態のことです。

テストステロンは「活力の源」
テストステロンは、筋肉や骨の維持、性機能、さらには意欲や集中力といった精神活動、血管の健康維持など、男性の心身の健康を幅広く支える、まさに「活力の源」ともいえる重要なホルモンです。
女性と違う「ゆるやかな変化」
女性の更年期が閉経前後にホルモン量が急激に低下するのに対し、男性の場合は30代後半~40代頃からテストステロンが年0.4%~1.6%程度ずつ、ゆっくりと低下していきます。
そのため変化に気づきにくく、「なんとなく不調」と感じる方が多いのです。
症状がはっきり現れるのは40代後半以降が多いとされています。
男性更年期にも様々な原因がありますが、この記事では、加齢や肥満、ストレスなどが原因で起こる「機能的性腺機能低下症」について解説していきます。
【重要】これって男性更年期?
3つの性的症状+αでチェック

男性更年期の症状は多岐にわたりますが、特に診断の決め手となりやすいのが
「3つの性的症状」です。
国際的な研究では、これらの症状が3つ揃い、かつ血液検査でテストステロンの低下が確認された場合に男性更年期と診断されることが多いと報告されています。
「もしかして?」と感じたら、まずは以下の症状がないか振り返ってみましょう。
特に注目すべき「3つの性的症状」
- 朝立ち(早朝勃起)の消失・減少
以前は朝起きた時に勃起していたのに、最近ほとんどない、または回数が減った。 - 性欲の低下
性的なことへの興味や関心が薄れた、以前ほど性欲を感じなくなった。 - ED(勃起不全)
勃起しにくい、勃起しても維持できない、硬さが足りないと感じる。
これらの性的症状は、テストステロン低下の影響が比較的現れやすい部分です。
特に3つとも当てはまる場合は、男性更年期の可能性を疑ってみる必要があります。
その他の主な症状
上記の性的症状に加えて、以下のような心身の不調が現れることもあります。
- やる気が出ない、意欲の低下
- 集中力・記憶力の低下
- イライラしやすい、怒りっぽい
- 気分の落ち込み、抑うつ感、不安感
- 睡眠障害(寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝起きるのがつらい)
- 全身の疲労感、だるさ
- 筋力の低下、筋肉量の減少
- 体脂肪の増加(特に内臓脂肪)、太りやすくなった
- ほてり、のぼせ、異常な発汗
- 関節痛、筋肉痛
これらの症状は、ストレスや他の病気でも起こりうるため、男性更年期特有とは限りません。
しかし、複数の症状が当てはまり、特に3つの性的症状が見られる場合は、一度専門医に相談することをおすすめします。
なぜテストステロンは減るの?
加齢だけじゃない4つの原因
テストステロンの低下は、単なる加齢現象ではありません。現代社会特有のさまざまな要因が複雑に絡み合い、その減少を加速させていると考えられています。
加齢以外にテストステロンが低下する原因として、以下の4つが挙げられます。
- 肥満(特に内臓脂肪)
- 慢性的なストレス
- 生活習慣の乱れ
- 腸内環境の悪化
詳しく見ていきましょう。
先に、生活習慣によるテストステロンの改善方法を知りたい方はこちらからスキップしてください。

①肥満(特に内臓脂肪)
太っていること、特にお腹の中の脂肪(内臓脂肪)がたくさんある状態は、男性更年期の大きな原因の一つになります。
なぜなら…
- 男性ホルモンが女性ホルモンに変わってしまう
脂肪の細胞には「アロマターゼ」という働き者(酵素)がいます。このアロマターゼが、男性ホルモン(テストステロン)を女性ホルモン(エストラジオール)に変えてしまうのです。 - ホルモンを作る工場も老化する
さらに、太っていると、テストステロンを作る精巣の工場(ライディッヒ細胞)自体の老化を早めてしまうこともわかってきました。
つまり、太っていると男性ホルモンが減りやすくなるだけでなく、ホルモンを作る力も弱ってしまう可能性がある、ということです。

②慢性的なストレス
仕事や人間関係、家のことなどで長い間ストレスを感じていると、体は「ストレスホルモン(コルチゾール)」をたくさん出してしまいます。
実はこのストレスホルモンが、脳から精巣への「テストステロンを作れ!」という大事な指令の流れを邪魔してしまい、テストステロンがうまく作られにくくなってしまいます。
③生活習慣の乱れ

【運動不足】
筋肉を使わないとテストステロンは作られにくくなります。動かないと疲れやすくなり、さらに運動不足になるという悪循環に陥りがちです。
【睡眠不足】
テストステロンは主に睡眠中に作られます。睡眠時間や質が悪いと、ホルモンが十分に作られず、だるさや集中力低下につながります。
【栄養バランスの偏り】
テストステロンを作るには材料(栄養素)が必要です。加工食品や糖質の多い食事は、その材料不足を招きます。
【過度の飲酒・喫煙】
お酒の飲みすぎはホルモンの働きを妨げ、タバコは血流を悪化させ、テストステロン低下の原因になると考えられています。
④腸内環境の悪化

最近の研究では、お腹の中の状態(腸内環境)とテストステロンの量に関係があるかもしれない、と注目されています。
お腹の中にいるたくさんの菌(腸内フローラ)の種類が減ってしまうと、テストステロンの量にも影響が出る可能性がある、と考えられています。
つまり、お腹の健康も男性ホルモンを意識するうえでは無視できない存在です。
放置は危険?
テストステロン低下が招く5つの健康リスク
男性ホルモン(テストステロン)は、単に「男らしさ」や「元気」の源というだけではありません。
実は、体全体の健康を維持するためにも、とても大切な役割を担っています。
もし、テストステロンが減っているのに気づかず、そのままにしておくと、次のような健康上の心配ごとが起こりやすくなる可能性があります。
- 心臓や血管の病気のリスクが上がる
- メタボリックシンドロームや糖尿病になりやすくなる
- 筋肉が減って、骨も弱くなる
- やる気が出なくなったり、気分が落ち込んだりする
- 生活の質(QOL)が下がる
以下に詳しく解説していきます。
①心臓や血管の病気のリスクが上がる
テストステロンが減ると、血管が硬くなったり、しなやかさが失われやすくなります。これが進むと、動脈硬化につながってしまうのです。
ある研究では、この血管の硬さが、心臓そのものの問題よりも早めに現れるサインかもしれない、とも言われています。
さらに、血圧が高くなったり、血液中のコレステロールや中性脂肪の値が悪化するリスクも上がると考えられています。
②メタボリックシンドロームや糖尿病になりやすくなる

テストステロンが減ると、
・お腹ぽっこり(内臓脂肪)
インスリンが効きにくくなると、お腹の中に脂肪がたまりやすくなります。
・インスリンが効きにくくなる(インスリン抵抗性)
食べたものの糖分をエネルギーに変える「インスリン」というホルモンの働きが悪くなってしまいます。
この2つの変化が組み合わさることで、お腹周りが太って血圧や血糖値などが高くなるメタボリックシンドロームや、2型糖尿病になってしまうリスクが高まるのです。
③筋肉が減って、骨も弱くなる
テストステロンは筋肉を作るのを助ける働きもしています。
- 筋肉が作られにくくなる
筋肉の量が減ったり、力が弱くなったりしやすくなります。 - 骨がもろくなる
筋力が落ちると、自然と体を動かす機会も減りがちです。
そうなると、長い目で見ると骨が弱くなって、スカスカになる骨粗鬆症や、骨折のリスクが高まってしまうのです。
④やる気が出なくなったり、気分が落ち込んだりする
テストステロンは、体だけでなく脳や心の元気にも関わっています。

「最近、なんだか気分が晴れないな」「集中力が続かないな」と感じる場合、もしかしたらテストステロンの減少が関係しているかもしれません。
⑤生活の質(QOL)が下がる
テストステロンが減ることによる心と体の不調は、日々の生活の楽しさや満足感(QOL)にも影響します。
特に仕事や人付き合いへの影響が大きいとの報告もあります。
孤立するとストレスが増え、さらにテストステロンが減る悪循環に陥ることも。
男性更年期は単なる体調不良ではなく、生活全体の質に関わる問題です。
だからこそ、早めに気づいて対策することが大切なのです。
まずはセルフチェック!AMSスコアで症状を確認

「もしかして自分も?」と感じたら、
まずは男性更年期障害のセルフチェックができるAMS(Aging Males’ Symptoms)スコアを使って、ご自身の症状を客観的に評価してみましょう。
以下の質問について、最近1ヶ月間の状態に最も近いものを選んでください。
AMSスコア(男性更年期の重症度)
簡易判定
最近1ヶ月間の体調を思い出しながら、各質問に1(なし)〜5(非常に強い)で回答してください。
目安:37点以上で男性更年期障害の疑いがあります。(診断ではありません)
心理(7項目)
1=なし/2=軽い/3=中等度/4=強い/5=非常に強い
身体(5項目)
1=なし/2=軽い/3=中等度/4=強い/5=非常に強い
性機能(5項目)
1=なし/2=軽い/3=中等度/4=強い/5=非常に強い
※本チェックは目安です。37点以上または性機能の自覚症状が強い場合は、早朝採血でのホルモン検査(TT/FT)を医療機関でご相談ください。
病院での検査と診断
「症状」と「数値」で判断
男性更年期の診断は、問診による症状の確認と血液検査によるテストステロン値の測定の両方が重要です。
検査のポイント
病院やクリニックでテストステロンを調べる時、いくつかポイントがあります。
- 採血は「午前中」に!
血中のテストステロン量は朝が一番多いので、午前中(7時~11時頃)に血液検査をするのが基本です。 - 「2回以上」測るのが大事!
テストステロンの量は変動しやすいので、1回だけの結果では判断せず、日を変えて2回以上測り、どちらも低いことを確認するのが一般的です。

診断の流れ

何科を受診すればいい?
泌尿器科、内分泌内科、あるいはメンズヘルス外来や男性更年期外来を標榜するクリニックなどが相談先となりますが、
テストステロン治療の認定医がいる医療機関のほうが安心して受診できるかと思います。
テストステロン治療認定医がいる病院やクリニックは、日本メンズヘルス医学会の認定医一覧から調べることできます。
お近くに認定医がいるか、ぜひ調べてみてください。
治療の基本は「生活習慣の見直し」から!
テストステロンを高める7つの習慣
男性更年期の治療や予防において、まず取り組むべきは生活習慣の改善です。
肥満の解消やストレス軽減などが、テストステロン値を自然に高めることにつながります。
薬物療法を検討する前に、あるいは並行して、
以下の7つの習慣を意識してみましょう。
①筋トレ&有酸素運動を習慣に
②質の高い睡眠を7時間確保する
③バランスの取れた食事を心がける
④日光浴でビタミンD生成
⑤ストレスを効果的に発散
⑥飲酒は適量に、休肝日を設ける
⑦適正体重を維持する(肥満解消)
少し多いですが、わかりやすく解説していきますね。

①筋トレ&有酸素運動を習慣に

週2~3回、スクワットなどの大きな筋肉を使う筋トレと、30分程度のウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を組み合わせるのがおすすめです。
運動はテストステロンを高めるだけでなく、気分転換やストレス解消にも効果的です。
ただし、過度なトレーニングは逆効果になる可能性もあるため注意が必要です。
詳細は以下の記事をご覧ください。

②質の高い睡眠を7時間確保する

テストステロンは睡眠中に多く分泌されます。
寝る前のスマホを控え、寝室の環境を整え、毎日決まった時間に寝起きするなど、睡眠の質を高める工夫をしましょう。
▶【保存版】睡眠の質を劇的に改善する7つの習慣 よく眠るための科学的アプローチ
③バランスの取れた食事を心がける

タンパク質(肉、魚、大豆製品、卵など)をしっかり摂り、精製された糖質や加工食品を控えめにしましょう。
テストステロン合成に関わる亜鉛(牡蠣、赤身肉、ナッツ類)やビタミンD(きのこ類、日光浴)、マグネシウム(ナッツ、海藻、緑黄色野菜)などを意識して摂取することも大切です。
▶テストステロンを食事で底上げ!医科学ベースで選ぶ「効く」食材と実用レシピ10選
④日光浴でビタミンD生成
1日15分程度、日光を浴びることで体内でビタミンDが生成されます。
ビタミンDはテストステロンレベルと関連があることが知られています。
実際に、高齢の方ではビタミンDが不足していると、筋肉量の減少や認知機能の低下などが見られ、その原因の一つとしてテストステロンなどの男性ホルモンの産生低下が関わっている可能性が指摘されています。
⑤ストレスを効果的に発散

趣味の時間を持つ、軽い運動をする、瞑想や深呼吸をする、信頼できる人に話を聞いてもらうなど、自分に合ったストレス解消法を見つけましょう。
⑥飲酒は適量に、休肝日を設ける
過度のアルコール摂取はテストステロンを低下させます。
飲む場合は適量を守り、週に2日以上の休肝日を設けましょう。
▶お酒をやめたら何が変わる? 40代50代のための挫折しにくい禁酒方法
⑦適正体重を維持する(肥満解消)

肥満、特に内臓脂肪はテストステロン低下の大きな原因です。体重を5~10%減らすだけでも、テストステロン値の改善が期待できます。
▶40代男性が痩せにくい本当の理由と解決法 「ラクに減量するコツ」
これらの生活習慣を改善するだけで、テストステロン値が20~30%程度改善したという報告もあります。まずは無理のない範囲で、できることから始めてみましょう。
医療機関での治療
テストステロン補充療法とは?
生活習慣の改善だけでは症状が十分に改善しない場合や、テストステロン値が著しく低い場合には、テストステロン補充療法(TRT)が検討されます。
- 性機能の改善: 性欲、勃起機能、性的満足度の向上
- 身体組成の改善: 筋肉量の増加、体脂肪(特に内臓脂肪)の減少
- 骨密度の改善
- 精神・心理面の改善: 気分の向上、活力の増加、抑うつ症状の軽減
- 代謝の改善: インスリン感受性の改善など
テストステロン補充療法の種類

日本では主に注射と塗り薬が使われます。
- テストステロンエナント酸エステル(注射)
2~4週間ごとに筋肉に注射します。(通常、保険適応) - ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン (hCG)(注射)
週2~3回、または1~2週間ごとに筋肉に注射します。保険適応外(自費診療)です。主に挙児希望がある場合に選択されます。 - 男性ホルモンクリーム剤(塗り薬)
1日1~2回、皮膚(陰嚢、顎の下、お腹など)に塗ります。
第一類医薬品のため、保険適応外(自費診療)です。
どの薬を使うかは、症状やライフスタイル、費用などを考慮して医師と相談して決めることになります。
メンタル・社会面への影響
“孤立”がさらなる不調を招く

男性更年期のつらい症状は、体だけでなく、心や人との関わり方にも影響します。
そして、実はその心の状態や人とのつながりが、さらにテストステロンを減らしてしまうという悪循環を生むこともあるんです。
「孤独」とテストステロンの関係
最近の研究によると、友人や家族との交流が少ない人ほど、テストステロンの値が低い傾向があるそうです。
なぜなら、孤独を感じるとストレスホルモン(コルチゾール)が増えやすくなり、それがテストステロンを作る指令を邪魔してしまうから、と考えられています。
▶【「一人が好き」は危険信号?】40代から知っておきたい、男性の“孤独”が心と体に与える怖い影響
社会とのつながりを保つヒント
- 意識して人と話す機会を作る(挨拶、短い雑談でもOK)
- 仕事以外のコミュニティ(趣味、地域活動など)に参加する
- 家族や信頼できる友人に、自分の気持ちや体調について話してみる
- 感謝の気持ちを言葉で伝える
人とのつながりは、ストレスを和らげ、心を安定させるだけでなく、テストステロンレベルにも良い影響を与える「社会的な栄養」です。
無理のない範囲で人とのつながりを意識してみることも、テストステロンを高める一つの方法になるかもしれません。
まとめ 男性更年期は「老化」ではなく「人生を見直すチャンス」
「なんとなく元気が出ない」…その不調のサインは、テストステロンの低下を通じて、あなたの体が発している「変化のメッセージ」かもしれません。
しかし、それは決して「終わり」の合図ではなく、むしろ、これまでの生き方や生活習慣を見つめ直し、より健康で充実した後半生を送るための「チャンス」と捉えることができます。
今日からできること
自分の状態を知る
まずはAMSスコアでセルフチェック。気になる症状があれば記録してみましょう。
生活習慣を見直す
運動、睡眠、食事、ストレスケア…7つの習慣の中から、まずは1つでも良いので始めてみませんか?
専門家を頼る
症状が続く場合や、3つの性的症状が気になる場合は、一人で悩まず泌尿器科やメンズヘルス外来に相談しましょう。血液検査で客観的な数値を知ることが、解決への第一歩です。
人とのつながりを大切に
家族や友人、同僚とのコミュニケーションを意識してみましょう。
嬉しいことに、最近の研究では運動や食事などの生活習慣を見直すだけでも、テストステロンの値が良くなることがあるとわかってきました。
正しい知識を身につけ、必要なときは専門の医師の力も借りながら、前向きに取り組んでいけば、きっと以前のような元気な毎日を取り戻せるはずです。
男性更年期は、決してあなただけが経験する特別なことではありません。
正しい情報を知って、早めに対策を始めることが、これからの健やかな毎日につながっていきます。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的なアドバイスに代わるものではありません。具体的な症状や治療については、必ず医療機関にご相談ください。
参考リンク
この記事の参考リンクはコチラ
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